meirin-kan
ど素人JK、お金持ちを目指す。

第9話・2026.08.28

今度の「できました」は、本当だった。

少女有言実行伝説。——なお、先生はまだ何もしていない。

今度の「できました」は、本当だった。
1週間前まで、それは手書きの紙4枚だった。

翌日、授業はまさかの連日開催

728行の実装が終わらないまま迎えた、翌日の授業。

ちなみにこの授業、次の日程は彼女が決めている。
楽しいようで、熱心に「明日」を指定してくる。
まあ、彼女の成長を見るのはこちらも楽しいので、文句はない。

私「結局あれでしたっけ、プログラム終わりました?」
JK「なんか今、追加を頼んでて」

終わったかどうかを聞いたら、追加の修正を頼んでいた💦

どうやら、昨夜のうちにアプリは一度仕上がっていた。
彼女はそれを触った上で、 テスト日を複数登録できるようにする直しと、デザインの変更を、 自分でAIに依頼していたらしい。

……今回も、私はまだ何もしていない。

ホーム画面が、紙の絵のとおりになっていた

画面を見せてもらう。

テストまであと何日。今日やること。その日のテストの教科。
下のボタンも、ちゃんと動く。

私「おお、すげえやん。ちゃんとなってるやん」
JK「結構ちゃんとできました」

あの手書きの紙に描いた画面が、そのまま動いている。

ガリバー旅行記を、渡してみた

仕上げに、実物でテストをした。
『ガリバー旅行記』——英語の本を 1冊まるまる読む、という実際の課題である。

表紙の写真を撮ってアプリに渡すと、AIは正しく読み取った。
教科は英語。教材名はガリバー旅行記。課題量は1冊。
そこから、テスト日までの読書スケジュールが組み上がってくる。

ページ数に合わせて配分を調整するところまで、やってのけた。

手書きの紙に「あと□日」と描いてから、約1週間。
アプリは、実用レベルで動いていた。

第1話を、思い出してほしい

この連載は、教材を渡された彼女が「全部理解できました」と言い切って、 自己採点が1だった話から始まっている。

あれから、まだ1週間ほどである。

今回の「できました」には、動くアプリが付いている。
言葉は同じでも、中身が違う。

ついでに言えば、**あの頃は「全部」**で、**今日は「結構」**である。
言葉が控えめになった分だけ、中身が本物になった。
どうやら、謙遜まで覚えたらしい。

「分かったつもり」と「できた」の間にあったのは、 AIの質問23個と、728行の仕様書と、自分で頼んだ修正の数々だ。

もっとも、直したいところはまだ残っているし、 「編集した内容が反映されない」という不具合も見つかっている。

この日の振り返りシートの「今日の授業で頭に残っていること」の欄には、こう書いてあった。 ——「アプリが完成に近づいてきて動くようになったこと」。
動いたことが、ちゃんと本人の中に残っている。

完成まで、あと少し。

そして次回——このアプリを、インターネットに公開する前に、 どうしても書いておきたい「危機一髪」がある。

その話は、次回。


この連載は、実在する女子高生の学習過程を、本人・保護者の同意のもと個人が特定されない形で記録しています。会話は意味を変えない範囲で整理しています。

(第9話・了)

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