第8話・2026.08.25
1億円持っている人が、1年に使えるお金は360万円らしい。
少女黒字伝説。——なお、まだ1円も稼いでいない。

1億円を持っている人が、1年に使えるお金は——360万円らしい。
月にすると30万円。想像していた「億万長者の暮らし」より、だいぶ質素ではないだろうか。
第5話で「お金持ちの目安は1億円」という話をした。
今回はその種明かしである。
https://note.com/nagara_takumi/n/n5691e603493c
前回、728行の仕様書をAIが組み立てている待ち時間に、お金の授業の続きをやった ——アプリが動いたかどうかの答え合わせは、もう少しだけ待ってほしい。
4%ルール
なぜ1億円あれば「お金を気にせず生活できる」目安になるのか。
アメリカのトリニティ大学の研究に、こういうものがある。

**米国株式50%・米国債券50%で運用しながら、資産の4%を毎年取り崩しても、 30年間資産が尽きなかった確率は95%だった。
**
1億円の4%は、400万円。
ふつうに暮らす年間支出360万円は、その中に収まる。
だから「1億円あれば、使っても使っても(確率95%で)減らない」—— 第5話の360万円と1億円は、この研究から逆算した数字だった。
私「だから、1億円なんです」
JK「おおっ・・・すごっ!」
(※過去データに基づく研究であり、将来の成果を保証するものではありません。 暴落の年も含めてこの結果、というのがこの研究の面白いところです)
黒字の方程式
もうひとつ、こちらの方が大事な式を伝えた。
**(収入 − 支出)+(資産 × 利回り)が、常にプラスであること。
**これを「黒字の方程式」という。毎月これがプラスである限り、お金は増え続ける。
……気づいただろうか。この式がプラスなら、1億円が無くても 「お金のことをあんまり気にせんで生きていける」のである。

1億円は目安にすぎない。本体は、この式の方だ。
彼女が言った「お金を気にせずに生活するぐらい」の正体は、 金額ではなく、この式がプラスであり続ける状態のことだった。
金額ではなく状態で答えた第5話の彼女は、やっぱり本質的だったことになる。
1億円という数字も、4%という数字も、私の前提で出したものです。
自分の前提だといくつになるのかは、計算できるものを作ってあります。
▶ FIRE Strategy Lab(無料・登録不要)
FIRE Strategy Lab | FIRE戦略シミュレーター
壁に貼る紙が、3枚になった

私「この資料も送るんで、また壁に貼っといてくださいね」
JK「じゃ、今度はトイレに貼ります」
私「トイレ・・・」
「めっちゃ、いいセンスしてますね」
JK「何でですか?」
私「生活動線上で、必ず通る場所に置くと必ず目に入る」
「そうすると、無意識に刷り込まれるからRASが働いて叶いやすくなる」
※RAS:脳幹に位置し、五感から入る膨大な情報から自分に必要な情報だけを選び出して意識に上げる、情報のフィルター機能
目立つ場所・毎日必ず通る場所に貼ると、実現しようとする意識が働く——と 教える前に、彼女が選んだ一等地はトイレだった。理にかなっている。
これで壁の紙は3枚になる(予定である。実際に貼られたかどうかは、まだ確認していない)。
1枚目、45歳で1億円にするには、今いくら必要か。
2枚目、複利と積立の力。
3枚目、黒字の方程式。

アプリを作っている横で、お金の授業も着々と壁に積もっていく。
そして次回——一晩生成し続けた728行の仕様書は、アプリになったのか。 今度こそ、答え合わせである。
このアプリを作った8週間のやり方は、無料の動画講座(全10回)にまとめてあります。
この連載は、実在する女子高生の学習過程を、本人・保護者の同意のもと個人が特定されない形で記録しています。会話は意味を変えない範囲で整理しています。
投資に関する記述は学習用のモデルであり、特定の金融商品の推奨や将来の成果の保証ではありません。
(第8話・了)