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ど素人JK、お金持ちを目指す。

第4話・2026.08.18

手書きの紙4枚を AI に渡したら、質問が18個返ってきた。

少女質問攻め伝説。——なお、攻めてきたのはAIである。

質問が、18個返ってきた。

宿題の手書きの紙4枚を、写真に撮ってAIに渡した結果である。
賞賛でも、完成品でもなく、質問18個。

宿題はやってきた(2週連続2回目)

第2回の授業。彼女は宿題の「アプリの画面を紙に描いてくる」をやってきた。

ホーム画面には「テストまであと□日」の表示と、画像読み込みボタンと、 「課題」「計画表」のボタン。
課題のページにはチェックリスト。
アプリの目的、対象ユーザー、解決する課題、作らないもの——第1回に書いた 仕様メモ2枚とあわせて、彼女の頭の中が、紙4枚ぶん外に出てきた。

ホーム画面のイメージ

この日のゴールは、これを仕様書にすることだ。

やり方は単純で、手書きの紙をそのまま写真に撮って、ChatGPTに渡す。

写真を文字起こしして、仕様書.mdファイルを作ってください

AIの返事が良かった。

人間の手書き、なかなかAI泣かせですが無事救出です。

ChatGPTのコメントより

無事救出されたらしい・・・(笑)。

「足りない情報を質問して」

次に、画面案の写真も渡して、こう頼む。

この仕様書で、動くアプリを作れますか? 不足している点を質問してください

ここがこの日の仕掛けだ。AIに完成品を作らせるのではなく、 AIから質問を引き出す。返ってきた質問は、そのまま 「自分の説明に足りなかった情報」のリストになる。

私「足りない部分が数個でてくるはずだから」
JK「あれ・・・」
私「どうしたん?」
JK「何か、めっちゃ多いんですけど・・💦」

で、返ってきたのが18個である。

スマホで使う? パソコン? テスト日は誰が入力する? 写真から何を読み取る? 課題はAIが分割する? 1日の勉強時間は? 勉強できない日は? 終わらなかった課題はどうする? データはどこまで保存する?・・・——

自分では、けっこう書けたつもりの4枚だった。それでも18個。
自分の頭の中にあるものを、他人(AI含む)が作れる形にするのは、それくらい難しい。

彼女は、全部答えた

ここで投げ出すかと思いきや、彼女はその場で18問すべてに答えた。

しかも、全部AIの言いなりではない。
AIが「テスト日は写真から自動で読み取るのが おすすめ」と言っても、**「テスト日は自分で入力する」**を選ぶ。
「テストの何日前に終わらせるか」も、自分で決める方を選ぶ。

答え終わると、AIは回答を反映した仕様書を作り、さらに5個の質問を重ねてきた。 それにも答えた。

仕様の最後には、こんな一文も加わった。

「AIの無料枠を超えそうになったら、アラートを入れるようにして欲しい」

AIの無料枠に限りがあることを教えたのは私だが、「じゃあアラートを付けておこう」と考えたのは彼女である。

そのやり取りは以下のような感じであった

⑱ AIについて

Claude Codeでアプリを作るとしても、アプリ内でAIを使うにはAI APIが必要です。

候補は、

OpenAI API Claude API Gemini API

など。

JK「先生、何かAI APIがどうのこうのとか書いてあるんですけど・・💦」
私「ちょっとみせてみて・・。Gemini APIにしとこうか無料枠が多いので」
JK「マジっすか、無料!?無料枠ってあるんですか?」
私「GeminiAPIは、有料だけど無料枠が多いから簡単な処理ならタダだよ」
JK「超えたら、どうなるんですか?」
私「使った分だけ、請求が来るね」

その会話から、自分で考えてアラートを組んだようだ。
……教えたそばから、仕様書に組み込んでくる。

ちなみにこの間、私はほぼ何もしていない。やり方を示しただけで、 質問への回答は全部彼女だ。中身もほとんど見ていない。

つまりこの仕様書、AIが考えたように見えて、 質問をしたのがAIで、決めたのは全部彼女である。

宿題

AIの質問がなくなるまで仕様を詰めて、仕様書を完成させてくる。

紙4枚から始まった頭の中が、質問23個ぶん具体的になった。 次はこの仕様書から、本当にアプリが動くのか——という話の前に。

この日、アプリの授業が予定より早く進んで、時間が余った。

余った時間で彼女が受けたいと言ったのは、お金の授業だった。
ちなみにこの日の講座後、感想欄にはこう書いてあった。

「Geminiはお得」

——お金の授業、始める前からもう始まっていたのかもしれない。

その話は、次回。


この連載は、実在する女子高生の学習過程を、本人・保護者の同意のもと個人が特定されない形で記録しています。会話は意味を変えない範囲で整理しています。

(第4話・了)

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