Development Report
告知した動画だけが沈んでいました——ショート動画29本の実測データ
2026.08.10
2026年7月から、業務効率化とアプリ作りをテーマにしたショート動画を毎日公開しています。1か月ぶんの視聴データがたまったので、**再生数ではなく「最後まで見られた割合」**で並べ直しました。
その結果を、加工せずに公開します。
調査概要
| | | |---|---| | 調査期間 | 2026年7月7日 〜 2026年8月4日 | | 調査主体 | 自社調査 | | 調査対象 | 当方が公開したYouTubeショート 29本 | | 調査方法 | YouTube Studio アナリティクスの実測値を集計 |
維持率=平均視聴時間 ÷ 動画の長さとして算出しています。100%を超えた2本(繰り返し再生によるもの)は集計から除外しました。
分かったこと
1. 告知系だけが、きれいに沈んでいた
| 種類 | 維持率(中央値) | |---|---| | 告知系(発売しました/値上げします/実物あります) | 33% | | それ以外 | 41% |
全体の中央値は38%でした。そして最下位は「値上げは本当にやります」で 21%。
これは自分にとって痛い数字です。その動画は、いちばん言いたかったことだったからです。「言ったことは実際にやります」と伝えたつもりでしたが、見ている側にとっては「知らない人の商品の値段の話」でしかありませんでした。
2. 再生数と、最後まで見られるかは別のものだった
| 順位 | 再生数 | 維持率 | |---|---|---| | 1位 | 1,773 | 69% | | 2位 | 1,753 | 32% |
ほぼ同じ人数が入ってきて、続きを見た人の数が倍以上ちがいました。 再生数だけを見ていたときは、この2本は「どちらも伸びた」に見えていました。片方は入口だけが強く、中身では離脱されていたことになります。
3. 動画の長さは、ほとんど関係なかった
| 長さ | 維持率 | |---|---| | 〜30秒 | 37% | | 31〜35秒 | 42% | | 36〜40秒 | 38% | | 41秒〜 | 36% |
差は誤差の範囲でした。「長いと見てもらえない」と考えて短くする作業に時間をかけていましたが、そこは削るところではなかったことになります。
4. タイトルは、そもそも読まれていなかった
検索や関連動画から流入したのは、12,111回のうち 1,065回ぶんだけでした。残りはスクロール中に偶然流れてきた視聴です。タイトルを工夫しても、読まれる前に判断されていることになります。
言い回しに差がありました
維持率の上位に並んだものは、すべて同じ形をしていました。
「〜すると、〜が変わる」
下位に並んだものも、すべて同じ形でした。
「〜しなさい」
同じ内容でも、指示すると離脱され、因果を示すと残るという差が出ています。
この数字の限界
- 29本・1アカウントの記録です。統計として一般化できるものではありません
- 期間は約1か月で、季節性やアルゴリズムの変動を含んでいます
- 分類(告知系かどうか)は当方の主観で行っています
- 他の発信者に同じことが起きるとは限りません
「調査」ではなく、1人が1か月やってみた記録の全公開として読んでください。
学び
数字を出す前は、再生数だけを見ていました。そして「よく見られた動画」と思っていたものの中に、入口だけが強くて中身では離脱されていたものが混ざっていました。見る指標を変えるまで、それは分かりませんでした。
いちばんこたえたのは、最下位が自分の言いたかった動画だったことです。言いたいことと、聞きたいことは別だった——29本出して、ようやくその形で確認できました。
このデータをもとに、公開前の動画の書き出しを点検し直しています。その過程も、追って公開します。