「老後2000万円問題」がクローズアップされて2年が経ちます。
一言でいうと、「60歳時点で年金以外のお金が2000万円以上は必要ですよ」という内容です。
私は確保できたので、あなたの資産運用の参考になる様に、その方法を公開いたします。
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貯めた方法
結論から言うと「確定拠出年金」です。
下図は私の「確定拠出年金」の運用額です(21年10月末時点)。
ユーチューブやブログで理論上こうなると、理論値を出している人は多いですが、私は実データを出しています。
2021年10月時点
出典:三井住友信託銀行DCネットサービスHPより
今は、かなり市場が良い状態なので、5月から10月の5ヶ月間の間で約300万円増えています。
今後、拠出額0円で運用利回り5%で回したとしても、現時点で約2500万円以上あるので、資産予測は下記の通りになります。
年数 | 金額[万円] |
---|---|
0年 | 2500 |
5年 | 3191 |
10年 | 4072 |
15年 | 5197 |
20年 | 6633 |
老後2000万円問題とは?
「老後2000万円問題」について、下図を使って解説をしたいと思います。
「老後2000万円問題」とは、「生活費と年金との差」の問題です。
老夫婦が平均的な生活をすると「生活費の支出」が毎月25.5万円。
夫の「国民年金」と「厚生年金」+妻の「国民年金」を足すと、「年金収入」が毎月20万円。
25.5 ー 20 = 毎月5.5万円不足
30年x12月x5.5万円=1980万円≒2000万円
60歳から30年間暮らすと、「約2000万円足りないというお知らせ」をしたという問題です。
この不足分を埋めるための解決策は、以下のどちらかになります。
- 60歳までに2000万円以上貯めておく
- 60歳以降も毎月6万円働く(夫婦で働くなら1人3万円)
今回は①のケースでの解決方法です。
確定拠出年金とは?
さて、本題ですが「確定拠出年金」って、何なの?という話ですが、
年金の仕組みの一種です。
年金には全員が対象の「国民年金」
それに加算して「国民年金基金」や「厚生年金」があります。
これに上乗せするのが「確定拠出年金」になります。
一言でいうと、確定拠出年金は「税金の優遇がある積立制度」です。
運用期間
再び、運用内容に本題を戻します。
現在の運用期間は16年です。
2度の大きな経済ショックを受けていますが、60歳までという運用期間から見たら瞬間的な下落なので気にせず、地道に基本配分を変えず運用しています。
運用上のコツは60歳まで引き出せないので、割り切って増える確率の高い商品に拠出し続けるという点につきます。
ここでの参考になるポイントは2点。
- 総額がプラスになった期間:8年
- 現時点での利回り:12%(資産推移表では昨年までの集計表示のため、11%)
資産配分
どんな資産配分にしていたら、この結果になったかをお伝えしたいと思います。
私の資産配分は「外国株式、日本株式で比率が95:5」になるように運用しています。
2021年10月時点出典:三井住友信託銀行DCネットサービスHPより
5月から10月で資産の配分比率は変えていません。1%以上ズレることも無かったので、リバランスも実施していません。
私の記憶では、リバランスは多くて年2回です。
リーマン以降は外国株と日本株はほぼ同じタイミングで上がり、同じタイミングで下がる傾向にあります。そのため、リバランスの頻度も少なく、手間が掛かっていません。
なぜ、外国株式中心なのか
外国株式の中心のアメリカは1)人口増加国、2)インフレ国 であり、それが続く限り、株価が上がり続けます。
下図は10年間の確定拠出年金で購入できる商品の推移。赤の増加は、他を圧倒しています。
赤:外国株式、黄緑:日本株式、緑:外国債券、青:日本債権
次の「ウオール街のランダム・ウオーカー」(バートン・マルキール著) という書籍に書かれているデータによると、アメリカ株式に15年以上継続投資すれば、どの年から始めてもプラスになりましたという結果があります。
今後も未来が同じ結果には、必ずなるとは言えません。しかしながら、資産が「プラスになる確率」>「マイナスになる確率」と考えられます。
私がやっていること
確定拠出年金の運用をする上で私がやっていることについて、解説します。
やっていることは3つです。
- 限度額まで全力投入
- 毎月記録をつける
- 1%以上ずれたらリバランス(リバランス:ズレた資産配分を戻す事)
限度額まで全力投入
限度額まで全力投入する理由は税金控除があるためです。
確定拠出しない場合、給料から税金がそのまま取られます。
確定拠出した場合、給料から確定拠出した分を除いた所に税金がかかります。
つまり、確定拠出年金で購入した資産は支払っていた税金分安く買えますので、限度額まで利用した方が良いです。
<注意点>上は自由になるお金が6残ってますが、下は5なので貯金する事も厳しい人は、全力投入は危険です。
毎月記録をつける
毎月1回記録をつける理由は3つです。
1.配分がズレてきた時にリバランスするためです。
外国株式は長い時間では右肩上がりですが、短い時間では上下します。
日本株式も上下しますが、2つの株式は上下のタイミングや幅が違います。
差があることでリバランスしておくと、次に上がった時に多く儲けられる可能性が上がります。
2.自分の資産変化を記録することで、資産運用が他人事ではなく、自分事になります。
目標額との差や月々の変化を把握できるので、次のアクションを取る習慣がつきます。
3.世界株式と日本株式の動きを毎月見ることで、世界の経済状態を把握できます。
株価はその国の経済状態を先行して表していると言われています。毎月記録を取ることで少し先の未来がどうなりそうかわかります。
まとめ
最後にまとめです。
確定拠出年金の資産配分のオススメは
外国株式:日本株式を95:5です。
確定拠出年金を始めたらやること
1.限度額まで全力投入
2.毎月記録をつける
3.1%以上ずれたらリバランス
確定拠出年金で老後資金を確保できれば、残りの資産は色々な挑戦や今の生活を豊かにするために使用する事ができる様になります。あなたの人生の幅を広げるために、まず確定拠出年金から投資を始めましょう。
参考:DC以外の運用も公開しています。